キンドルで購入。
他の哲学者だけでなく多くの芸術作品を引きながら、存在すること・世界が現象することへとまっすぐに思索を深めていく内容は、斎藤哲学のまとめ・集大成的な印象がした。
いわゆる大陸系の哲学や現象学をバックグラウンドとしている人で、私が知る限りほぼ唯一の「哲学者」たる著者の面目躍如という濃厚さ。大半がゴミである現代思想やらポストモダンや、癖強すぎなハイデガーなどに行くより、著者の本を読んだ方が大陸的哲学の良い部分に直に触れられんじゃないかと個人的には思う。
なかなか歯ごたえあるので読みやすいとは言えないが、哲学愛好家なら是非とも読むべき本だろう。
前半の存在・現象部分はかなり腑に落ちる。中盤から後半にかけて「力」が登場してからは、(それがどこかと指摘するのは難しいのだが)どうも完全には腹落ちしない。ゆっくり再読して考えないといかんか。
