図書館で借りて読了。

 フランスで博士号を取得までしながら、健康を害し工場勤務など全く博士号が生きない職で働くという境遇に共感し読んでみた。

 うーん、残念ながら哲学的な面白さは私はあまり感じられず正直物足りない。後半の宗教や人生の方が前半の自我論などよりもまだ面白いかな。

 ゲーム的・知的遊戯的な分析哲学的哲学にある種の不健全さを感じるのは分かるが、かといって最初っから救いを求めて哲学をするというのも「哲学の思想への頽落」だろうし、著者に少しそういう傾向を感じて、そこに私は警戒感をどうしても持ってしまう。

 日本の出身大学・大学院が分からないのも少しモヤモヤ。アカポスつけなかったのがなぜなのかのそこそこ効いてくる要素だろうからね。東大・京大・旧帝大出身なのかそれ以外なのかで大分受ける印象が変わるだろうし。

  行きつけの割烹へ。割り日にモードの日。

 アジツミレとレタス、山芋のお吸い物、アジタタキ、アジフライ、イシモチ塩焼き、アジの握り10貫。

 貸し切り状態なこともあり、全て倍付けに近い大盛だったが、美味しくてペロリと難なく食べきる。この美味しさでこの値段、奇跡そのものとしか言うほかない。なぜ繁盛しないのか、世界の理不尽さと世間の見る目のなさを嘆くほかない。

 図書館で借りて読了。

 600ページ近いボリュームにもかかわらず、滑らかな文章とややベタなだけど良いテンポのドラマ展開で一気に読ませる。かなりの筆力を感じさせる。

 ザ・下流社会ポルノ的エンタメで読ませる・売れるという要素は間違いなくあるが、後半の3人の少女たちの仲たがいなどは怖いくらい真に迫っていて、題材だけに頼ってないのは素直に感心した。

 ちょっとアマゾンレヴューなど目を通した限り、黄美子さんの役割をきっちり指摘しているのが見当たらないのは不思議だ。聖なる愚者、マレビト、座敷童、といったような救済者がどういった存在でどのような役割を果たしているかを解釈しないと、この物語の芯は評価できないでしょ。

 神通力を失った聖愚者との再会で幕を閉じるのは、独特の読後感がありますな。

 何かモトネタ的作品ありそうな気もする。識者の方の指摘プリーズ。

 いずれにせよ力作で久しぶりに小説を楽しんで読んだ気がする。

 数日前に定期通院。

 低空飛行から緩やかな回復基調にあるということで、あせらず行きましょうと確認。ちょっと最近仕事やら何やらペースアップしてる感覚があったので、息抜きを定期的に入れるなどオーバーワークにならならいよう気を付けよう。

 行きつけの割烹へ。天ぷら。

 ナス、パプリカ、カサゴミョウガ、ショウサイフグ、ズッキーニ、山芋、アジ、シイタケとタイ、イシモチ、ムシガレイ、ゴボウ、オニギリ。

 久しぶりの天ぷらだったけど、やはり美味いなぁ。

 売上向上のために久々に旧友にも付き合ってもらって、楽しい時を過ごした。

 キンドルで購入。

 コンパクトにまとまった倫理学、もしくは幸福の哲学(って言い方あるのか?)という方が正確か。まあ2つは重なる部分が多いしね(もちろんその重なり方自体どういうものかが哲学的に問題なわけでもあるが)。

 基本的な説やトピックを分かりやすく説明してくれている良い教科書で、英語も読みやすい。著者自身はヘドニズムを擁護という現代では少数派な立場なのも面白い。

 定期訪問のイタリアンへ。

 アスパラと卵と生ハム、ハタ(アオなんとかハタ)カルパッチョ、キクイモとヤリイカ、タイ炭火焼、子牛のラグーパスタ、牛ランプとアレッタ、デザート。

 タイやラグーが特に絶品。それに加えてとにかく野菜が美味すぎる。

 ワインも最高だし、本当に良いお店だ。

 前回大分居残って迷惑かけたので今回はそこそこで退散した。

 毎月行きたいなぁ……。でも金がなぁ……。