ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

 図書館で借りて読了。タイトルから中身にあまり期待していなかったのだが、いやいやちゃんとした中身じゃないですか。
 特に前半から中盤にかけて、アメリカの世界戦略や安藤百福のインスタントラーメン発明といった歴史的経緯は勉強になったし、『渡鬼』の分析なんか感心してしまいました。
 ただ、最後の「ラーメンとナショナリズム」の章は、「グローバリズムが・・・」みたいなどっかで聞いたようなというか、とってつけたようなツッコミ不足がする。もったいない。
 それでも全体を通してみると、十分読む価値がある本だと思います。
 それにしても、やっぱりラーメンってDQN臭強いよなぁ。ラーメンポエムだとか、最近のラーメン屋のネーミングセンスだとか、私には到底許容できない。