図書館で借りて読了。『幻滅』の続き。リュシアンがヴォートランの力を借りて再び成り上がろうとし、あと一歩というところまで来てコケる。リュシアンが死んだ後の後半4分の1くらいは少し面白さが落ちる気がするが、それを差し引いても圧倒的面白さがある。
 何でヴォートランがここまでリュシアンの面倒を見るのか良くわからん。解説にあるように、同性愛でも考えないと説明つかないんじゃないかね。
 あとは、超絶的な美女の娼婦や、社交界でも最高ランクの婦人達に好かれるリュシアンというキャラは、「ただしイケメンに・・・」という残酷な真実を、キモメンの私に突きつけるのでした。
 ゴリオ爺さん岩波文庫で読んでるので、人間喜劇セレクションもあと1冊読めばコンプリートというとこまで来た。終わったら全集に進むべきか悩むな〜。