図書館で借りて読了。
戦後の家庭料理史を、栗原はるみと小林カツ代という有名料理評論家の料理対決というキャッチーな企画をはさみながら論じる。近年のクックパッドに代表されるネットレシピ文化まで視野におさめていて、かつ内容もそれなりに説得力あり。
ポモっぽい韜晦さけなければもっと良い本になったのだが。
それにしても栗原はるみさんが、単なる有名料理評論家というだけでなく、3桁の従業員を抱える大きな企業まで率いているとは……。料理評論家・料理家(この料理家なる呼称は反吐が出そうなくらい醜い)なる謎の職業をなのる人がやたらと多いのも、それを知ったら納得。当たるとでかいのね。そりゃ世襲もさせたくなるでしょ。