生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)

生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)

  • 作者:正博, 森岡
  • 発売日: 2020/10/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  新刊で購入。反出生主義を歴史的に仏教、ショーペンハウアーニーチェから現代のベネターまで網羅しての概説は貴重。議論の基盤提供、そして話のネタやアイデアを色々ちりばめてくれているので、今後の基本書となる充実した中身だった。
 細かい議論の粗は探そうとすれば結構見つかるが(特に7章は哲学愛好家なら突っ込みながら読むと楽しいはず)、それも含めてこれからはまずは本書を踏まえて話をしないといけませんな。今後発表予定の『生命学』の著作も楽しみ。