図書館で借りて読了。吉田豪さんのインタヴューで興味を持って。

 この手の悪行自慢はどこまで本当か分からない部分も多いが、大麻実刑を食らったことを考えると、その周辺の話は信ぴょう性はありそう。

 幼少期から少年時代のチンピラ具合も相当なもののようだ。そういう連中には嫌悪感しか抱かないけれど、東京23区のハズレの一側面の記録としては多少意味があるか。

 それ以外のアンダーグラウンドなこと(シノギの話など)はかなりぼかして書いているのは残念。まあそりゃハッキリ書いたら逮捕されるかもしれないし、しょうがないか。

 ヒップホップに関する当事者が語る歴史としての価値はあるのでは。不良気どりで実はボンボンだったなんてパターンよりは、一貫性という意味では著者の方がまだ好感が持てる。

 自分の興味関心からかなり離れた文化圏の話として、ある意味人類学的興味からそれなりに楽しく読めた。