- 作者: 一ノ瀬正樹
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2011/01/25
- メディア: 単行本
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中でも第1章の死刑不可能論と、7章の動物実験についての話が読ませる。死刑不可能論なんて、字面で判断すればキチガイのタワゴトですよ。やっぱりこういうことを堂々と言えるのが哲学の醍醐味でしょう。どっか議論におかしいところがあるんだろうけど、私の力量ではすぐに見つけられなかった。つっこみ入れながら読んで議論する題材としては、とても良いのでは。
逆に、動物実験と肉食については、色々教わった感じ。「命を頂く」なんて言い草は偽善的だというのは、確かにそうかもしれん。
値段が高いので買うのはつらいが、扱っているテーマは死刑や動物実験だけでなく、安楽死や戦争と一般性の高いものなので、哲学好き以外の人も読めると思います。