日本の戦争映画 (文春新書)

日本の戦争映画 (文春新書)

 

  キンドルで購入。主に1995年までの戦争映画概観。それ以降の映画は軽く触れられるのみ。こちらも手堅く手短で良い内容だが、お目当ての片渕監督との対談は非常に貴重な内用。イデオロギー優先の『片隅』評やピンとがずれている解釈への率直な批判のみならず、映画へどのような(政治的)反発を予想していたかなど、他のインタビューなどではほとんど触れられていないことについてかなり突っ込んで話している。作品解釈上ほとんど必須と言えるような中身になっているので、『この世界の片隅に』『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ファンはこれだけでも買う価値あり。