図書館で借りて読了。

 難解なウィリアムズの分かりやすい解説書というだけで非常に価値あり(私は若い時頑張って読もうとしたけど挫折した……)。

 倫理学関係が中心で、その他のウィリアムズの内的理由や外的理由、デカルト論、相対主義ウィトゲンシュタイン関連論考などの背後にあるに違いない、どこからでもない眺め的問題系(つまりは独在性問題)がほとんど論じられていないのは寂しいが、著者の関心や難しさ、入門書という性格からしてそこはしょうがないだろう。

 行き届いたブックガイドも良い。いやー若い人がこれだけちゃんとした本を書いてくれるのは、未来に希望が持てて嬉しいですね。