超クソゲー3

超クソゲー3

 新刊で購入。1と2が大変な名著だったので、続編を心待ちにしていたのだが、10年もかかるとは・・・。私はてっきり、もう著者達はライター家業から足洗ったと思い込んでいたんだけれど、雑誌などでゲーム批評を続けていたのね。
 そいでもって、待ちにまったシリーズ第3冊目は、最初のPSP編が少しぬるいので、年とって丸くなったかと危惧したが、DS編以降は期待したとおりのツッコミ芸を見せてくれて一安心。大いに笑って、楽しませてもらった。
 大体、1つの作品をプレイするのに下手すりゃ数十時間はかかるわけだし、ジャンルによっては(シューティングやアクション)適性がないと先に進めないし、長時間のプレイは、非常に肉体的に負担が大きいし(私がゲームあまりしなくなったのも、社会人になって時間がなくなったのに加えて、長時間のゲームプレイは目がつらすぎるのが原因)、てなことを考えると、ゲームの批評って、批評の中でも相当大変な部類に入ることは間違いないわけですよ。それを考えただけでも、本当に頭が下がります。
 最後の対談でも、中年になった著者達の熱い思いが吐露されていて、続編が期待される中身となっている。
 ゲームをあまりやらない人でも、文章が面白いのでそれなりに楽しめるし、ゲーム好きならなおさらだ。強くおすすめの1冊でござる。