Aspects of Psychologism

Aspects of Psychologism

 キンドルで購入。論文集だけど、最新の心の哲学の話だけじゃなくて、ブレンターノやウィトゲンシュタインといった過去の哲学者についての論文もあり。
 タイトルからじゃ分かりにくいかもしれないが、基本的には志向性が中心テーマ。路線としてはどちらかというと直観重視派というか、素朴な傾向を擁護する感じで、サールとわりと親近性ある感じ。クオリアにも志向性あるって。痛みなら痛みの場所。ホントかな?
 その他の話題も含めて、どの論文も面白かった。そして何より英語が素晴らしく分かりやすい。私が読んだ中では(やはりまた)サールと双璧というぐらい読みやすかった。
 中身の面白さと英語の近づきやすさから、マニアや専門家だけでなく、哲学し始めの学生にも良いかもしれない。オススメ。