明るく死ぬための哲学

明るく死ぬための哲学

 新刊で購入。前半はエッセイ。こちらは平常運転。
 後半が不在の哲学と同内容だが、死に関してほんの少し前に進んだような。ただ、死が永遠と重なるというのはまだピンとこない。
 あとは、私が不在というのも飲み込めない。普通の意味での客観的な実在と違うというのはその通りなんだけど、私こそが唯一本当の実在だとどうしても言いたくなる。特異点としての私ね。それが言葉ではうまく言えないというのがこれまた問題で、そういう意味では不在と言いたくなるのも分かるのだが……。
 あれこれ議論したくなる非常に良い中身の哲学書。この感じだと、次の本ではさらにもう少し議論を深めてくれそうで楽しみ。